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設定

この作品はフィクションです。しかし、この作品では、なるべく世界観をリアルに近いものにするために現実世界で使用されている科学用語等が出てきます。なるべく現実世界と同じ解釈で使いたいのですが、物語として成り立たせるために既存の物理学では記述できない範囲で適用していたり、作者が純粋に解釈違いを起こしていたりする場合(この場合は、そっと指摘してくださるとありがたいです。)があります。予めご了承ください。



本編の流れとはあまり関係ないけれど知ってもらえるとありがたい物語の設定

■ウラシマ効果の影響とエンケラドスを目指す理由



登場人物

■宇宙船の人々     ■ロボット





〜ウラシマ効果の影響とエンケラドスを目指す理由〜


 コメント欄でウラシマ効果に関する質問があり、コメ返で簡単に答えるのももったいない質問だったので、ここで答えます。結論からいうとウラシマ効果による影響はほぼありません。
 ウラシマ効果とは、ウラシマ太郎さんのように、宇宙旅行をしている人が地球に帰ってきたとき、宇宙旅行をしていた人よりも地球の人のほうが年を取っていることがある、という現象のことです。
 たしかにそのようなことは起こりえますが、宇宙旅行をすれば絶対に起きるのかといわれるとそうではありません。ウラシマ効果を考える必要が出てくるのは、光速に近い速度に宇宙船を加速させた場合(SFの世界で亜光速航法とか言われているもの)や、超重力の星(ブラックホールとか中性子星とか)に接近した場合のみです。(アインシュタインさんが発見した特殊相対性理論、一般相対性理論というものです。私には説明できないので詳しく知りたい方は勉強をしてください。(丸投げ))
 これらのことから、鋼鉄の地平線の世界では現在の技術ではあり得ないほどの速さで土星まで行ってはいるものの、光速と比べると全然遅い(光速の0.02%くらい)ですし、重力の影響も大してないため、ウラシマ効果の影響もほとんど受けません。(2年間で地球との時間のズレは数秒程度)

 話は変わりますが、現在においても地球に似た条件を持った星(人間が居住できる可能性のある惑星)は数多く見つかっています。(NASAが打ち上げたケプラー宇宙望遠鏡というものが、バシバシ見つけました。詳しく知りたい方は検索してみてください。)しかし、土星の衛星エンケラドスはそうではありません。生命がいるかもしれないと言われているだけです。水もあって、熱水源もありますが、あまりにも寒すぎるし、大気がないため、人間が居住するためには大規模なコロニーを建設する必要があります。

では、なぜネティたちは地球に似た惑星を目指さずにわざわざそんな所に行ったのでしょうか。

 それは、現在見つかっているそれらの惑星が、太陽系外のとても遠い場所にあるためです。それらの場所に人間の寿命が尽きないうちに行く為には、それこそSFで言うところの亜光速航法だとか、コールドスリープだとか、超光速航法だとかいう技術が必要になります。
 しかし、ネティたちの世界ではそこまで科学技術は発展していません。太陽系内の惑星をうろうろするのが精一杯なのです。
 もちろん将来的には地球に似た惑星を目指す必要がありますが、その準備段階で地球が鋼鉄に包まれる事件が起きてしまったため、本格的な播種を始める前に、それどころではなくなってしまったのです。


 結論を述べますと、ネティたちの世界では現在の地球と比べると科学技術はかなり進んでいますが、光速に近い速さで宇宙船を走らせるようなSF世界(ウラシマ効果を考慮する必要があるSF世界)やワープ航法等で宇宙船を走らせるようなSF世界と比較すると科学技術は全然進んでない、そんな世界観だと思ってもらえるとありがたいです。






宇宙船の人々





ロボット







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